こんにちは、イノです。
今回は、婚姻届について。
実は、前日入籍しました。
で、婚姻届けを出しに行ったわけなんですけど、
なんと、区役所で嫁さんとプチ喧嘩することになってしまいました・・・
原因は、婚姻届で記入する内容を決めてなかった箇所があったからなんですが、
それを決めるのに、約3時間。
嫁さんは、「婚姻届、今日出すのやめとく?」と、軽くキレ気味で言う始末。
そこで、今回は、婚姻届を出す前に絶対知っといた方がいい5つのポイントについてお話しします。
目次
婚姻届を出す時に絶対知っておいた方がいい5つのポイントとは?
先日、婚姻届を出したんですが、出した後に、
「あー、これは事前に知っておいた方がよかったなぁ」
と思ったことが5つありました。それは、
- 婚姻届はきれいに書かなくてもOK
- 証人が2名必要(成人ならだれでもよい)
- 印鑑はシャチハタNG
- 婚姻届を出すときは印鑑も持っていく
- 新しい本籍の登録をする必要がある
です。
1~4は、
「あー、そうなんだ」
といった感じのことだったのですが、
5の「新しい本籍の登録をする必要がある」については、知らなかったせいで、嫁さんと区役所で3時間プチ喧嘩しました。笑
ということで、1~5についてもう少し説明していきたいと思います。
1.婚姻届はきれいに書かなくてもOK
「きれいに書かなくてもOK」というのは、「間違えてもOK」ということです。
もちろん、間違えないことに越したことはないんですけど、こういう慣れない申請書って、慎重になりすぎて間違えたりすることもあると思います。
でも、間違えたからといって、新しい用紙に書き直す必要はありません。
もし間違えてしまった場合は、間違った箇所に二重線を引いて、訂正印を押せば問題ないのです。
よくある、公的な書類の訂正の仕方と同じですね。
ぼくの場合、婚姻届の書き方をほとんど知らなかったので、
「婚姻届とか、できるだけ間違えない方がいいよな(修正した個所が残って無い方がいいよな)」
と思っていたので、書き間違えた時は、新しい用紙に書き直していました。
(予備の婚姻届の用紙を何枚かもらってきていました。)
でも、いざ役所に婚姻届を持っていくと、役所の人に平気で修正されてしまったのです。
役所の人が、
「ここは、こう書く必要があるんですよ。」
と言いながら、躊躇なく二重線を引いて、
「ここに訂正印を押してください」
と言った感じで、修正した個所が数か所ありました。
なので、家で書く時に間違ったとしても、同じように二重線を引いて、訂正印を押せばいいのです。
どれだけ二重線を引いて修正しようが、内容がわかれば特に問題ありません。間違わないことに越したことはないですが、間違ったからと言って、新しい用紙に書く必要はないのです。
2.証人が2名必要
「証人が2名必要」というのは、何となく知ってるんじゃないでしょうか。
証人として署名してもらう人は、成人だったら性別かまわず、親、兄弟、友達など誰でもOKです。
極端に言うと、二十歳超えてる人だったら誰でもいいのです。
無いとは思いますが、その辺に歩いている人にお願いして、書いてもらってもかまいません。
二十歳を超えている人、二人に署名してもらい、印鑑を押してもらいます。
3.印鑑は、シャチハタNG
「シャチハタNG」というのは、「言われたらそうだよな」って思うかもしれません。
ぼくは、知らなかったんですけど、婚姻届に押す印鑑は、シャチハタはダメなんです。
訂正印として使う場合も、シャチハタはNG。
ちなみに、うちの嫁さんは、シャチハタを使っていました。
「シャチハタはダメなんです」
と、区役所の人に言われて、
「えっ?そうなんですか?」
といった感じで、ぼくも、嫁さんもこの時初めて知りました。
幸いにも、嫁さんが普通の印鑑も持ってきていたので、印鑑を自宅に取りに帰る必要はなかったのですが。
4.婚姻届を出すときは印鑑も持っていく
3.でも少し書きましたが、婚姻届を持っていく時は、印鑑を持って行った方がいいでしょう。
婚姻届を出す時って、基本的に家で書いて、印鑑を押して、役所に持って行く人がほとんどだと思います。ただ、記入内容が間違っていたり、修正する箇所がある場合は、訂正印として、印鑑が必要になるからです。
ぼくの場合も、何箇所か修正する必要があったのですが、印鑑を持って行っていたので、その場で修正することができました。
5.新しい本籍の登録をする必要がある
ぼくは、このことを知りませんでした。
おかげて、嫁さんと役所で約3時間のプチ喧嘩です。
婚姻届を出す時に、新しく本籍を登録する、ということ自体イメージできてませんでした。確かに、家で婚姻届を書いている時、
「新しい本籍を書く項目があるなあ」
と思ったのですが、
「そこに新しい本籍を書かなかったら、本籍は今までのままになる」
と、勝手に解釈してしまっていたのです。
なので、役所の人が、
「そこは、新しい本籍を書くんですよ。結婚したら今の戸籍から抜けるので、新しく本籍を登録する必要があるんです。」
と教えてくれた時に、
「あ、そうなんだ」
と、理解することができました。
どういうことことか、もう少し詳しくお話ししますね。
結婚の婚姻届で本籍の住所登録が必ず必要
「結婚の婚姻届で本籍の住所登録が必ず必要」とは、どういうことでしょうか?
それは、
- 結婚することで新しく戸籍ができる
- その戸籍の場所を示す本籍(住所)の登録が必ず必要
ということです。
「戸籍」と「本籍」という言葉が、少しややこしいので、少し整理しておきます。
戸籍と本籍について
まず、戸籍について。
法務省のホームページでは、次のように書かれています。
戸籍は,人の出生から死亡に至るまでの親族関係を登録公証するもので,日本国民について編製され,日本国籍をも公証する唯一の制度です。戸籍事務は,市区町村において処理されますが,戸籍事務が,全国統一的に適正かつ円滑に処理されるよう国(法務局長・地方法務局長)が助言・勧告・指示等を行っています。
続いて、本籍について。
武蔵村山市のホームページでは、次のように書かれています。
(本籍は、)
戸籍のある場所です。日本国内で地番があるところであれば自由におけます。また、住所とは違うものなので注意してください。
ここで「注意してください」と言っている「住所」は、「現住所」のことです。
戸籍、本籍をそれぞれ簡単にまとめると、
戸籍は、「家族構成を表すもの(公的に)」
本籍は、「戸籍の場所(住所)」
と理解すればいいでしょう。
日本では、「戸籍」や「本籍」を決めておく(登録する)ルール(法律)になっています。結婚するまでは、親の戸籍に自分が登録されています。そして、結婚すると新しく家族ができるので、新しく戸籍を登録する必要があるのです。この時、親の戸籍からは外れることになります。
ちなみに、戸籍を証明する公的な書類が「戸籍謄本」です。(家族構成や本籍の住所が書かれています)
婚姻届の本籍について
話を婚姻届に戻します。
婚姻届には、本籍を書くところが2か所あります。
1つ目は、「本籍」という項目で、
2つ目は、「婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍」という項目
1つ目の「本籍」という項目は、結婚前の本籍を自分と嫁さんでそれぞれ記載します。
2つ目の「婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍」は、結婚後に新しく登録する本籍の住所を書きます。
記入例で、本籍を記載するところは、以下のように書かれています。
ㇾをした氏の人が戸籍の筆頭者となっていない場合には新しい戸籍がつくられますので希望する本籍を書いてください。新本籍は土地の地番(番地)または、住居表示による街区符号(番)で表示することが出来ます。
つまり、すでにお伝えしているように、結婚したら、今まで登録されていた戸籍から外れて、新しく戸籍を登録する必要があります。その時に、新しい本籍も登録するのです。
ぼくは、ここを勘違いしていました。
新しく本籍を登録する必要がある
勝手に解釈していたんですけど、こう思っていました。
「”婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍”を記入する項目に、新しい本籍を記入しなかったら、結婚後の本籍は、今までの本籍のままになる。」
「なぜなら、今までの本籍を記入する項目のところで、それぞれお互いの本籍を書いてるんだから。」
と、思ってしまったのです。
これは間違いで、
婚姻届で、結婚後の本籍を必ず登録する必要があるのです。
本籍の記入パターンはだいたい3つ
新しく本籍を登録することになるんですけど、どこの住所を登録すればいいのでしょうか?
実は、どこでもいいんです。住所があるところであれば。
例えば、東京ドームの住所でもいいし、豊洲市場の住所でもいい。国立競技上の住所でもいいのです。
「本籍をここにします」と自分たちで決めてしまえば、そこが本籍になります。
ただ、一般的に多いのは、だいたい次の3つのパターンです。
- 夫の実家があるところ
- 妻の実家があるところ
- 新居があるところ
ちなみに、一番多いのは1のようですね。
ぼくと嫁さんがプチ喧嘩した理由
ぼくと嫁さんがなぜプチ喧嘩したかというと、本籍をどこにするか決めてなかったからです。
初めて婚姻届を見た時に「1と2の本籍がどちらも登録できる」と勘違いしてしまったので、本籍をどこにするか決める必要があるとは思いませんでした。でも実際は、結婚後の新しい本籍を1つ決める必要があったのです。
婚姻届を出す時のぼくたちの状況は、こんな感じでした。
婚姻届を出す時のぼくたちの状況
まず、ぼくと嫁さんは、まだ同居してませんでしたが、同じ町に住んでいました。車で10分ぐらいのとこです。
今住んでいるところ
- ぼく → アパートで1人暮らし(O市N区)
- 嫁さん → 実家暮らし(O市N区)
それぞれの本籍
- ぼく → 実家があるところ(T市)(今住んでいるところから約60キロ離れたところ)
- 嫁さん → 実家があるところ(O市N区)(今住んでいるところ)
結婚後に住むところ
- ぼくが住んでるアパート(O市N区)
で、本籍をどこにするかなんですけど、候補は3つでした。
- ぼくの実家があるところ(T市)
- 嫁さんの実家があるところ(O市中区)
- 新居となるアパートがあるところ(O市中区)
ぼくも、嫁さんも、3は違うかなと思っていて、1か2のどちらかにする、という話になりました。
で、ここからでした。
3時間のプチ喧嘩の始まりは。
本籍をどこにするかが原因で、嫁さんとのプチ喧嘩してしまった
担当してくれた区役所の人(女性)がこんなことを言っていました。
「私の場合は、本籍を旦那の実家にしているんです。
だから、手続きする時とかめんどくさいんですよね。
例えば、戸籍謄本を取る時なんかは、郵送で取り寄せたりしてますよ。」
経験者として教えてくれたんですね。
本籍が遠いと、戸籍謄本が必要な手続きをする時に、少しめんどくさくなります。例えば、パスポートの更新などで戸籍謄本が必要な場合、本籍(戸籍)があるところの役所で手続きをして、戸籍謄本を取る必要があるからです。(取りに行けない場合は、郵送で送ってもらうことが可能です。)
で、ぼくと嫁さんはこう思っていました。
ぼくの思い
- 自分の今の本籍、つまり、生まれ育った場所を本籍にしたい。
- 確かに、今住んでるところに近いところを本籍にするほうが、何かと便利な気はする。
- でも、合理的な考えで本籍を決めたくない
嫁さんの思い
- 本籍は今住んでいるところから近い方がいい
- 近いと何かと便利だから。
- 戸籍謄本を取る時、住んでるところの役所に行けばいいから。
- なので、自分の実家があるところを本籍にしたい
結局、ぼくも嫁さんも、結婚前の本籍を、結婚後の本籍にしようと考えていました。
理由は、それぞれ違ったのですが。
結局、本籍をどこにしたか
話し合いは、平行線のまま、3時間近く過ぎていきました。
「今日は、婚姻届出すのやめとく?」
と、嫁さんが軽くキレ気味に言う始末。
ぼくは内心、
「うわっ、やばい感じになってきた」
「結婚するのちょっと考える、とか言ってきたらどうしよう」
と思ったのですが、
結局は、嫁さんが折れてくれて、ぼくの今の本籍を、結婚後の本籍にすることに決めました。
婚姻届の本籍の住所で事前に知っておきたい事のまとめ
婚姻届を出す前に事前に知っといたほうがいいと思うことをお話ししてきました。
5つのポイントをおさらいしときます。
1.婚姻届はきれいに書かなくてもOK
間違えても取り消し線を引いて、訂正印を押せばOK。
書き直す必要はない。
2.証人が2名必要
成人だったら誰でもいい。
性別やその人との関係も何でもOK。
3.印鑑は、シャチハタNG
シャチハタ以外の印鑑が必要。
4.婚姻届を出すときは印鑑も持っていく
婚姻届を修正する時に必要なので、役所には必ず印鑑を持っていく。
5.新しい本籍の登録が必要
結婚するということは、新しく戸籍ができる。
そして、本籍の登録が必ず必要になる。
これから婚姻届を出す予定があるなら、是非知っておきたい5つのポイントです。
特に、5でお伝えした「新しく登録する本籍」は、婚姻届を出しに行くまでに決めておきたいですね。
最後に
今回、婚姻届をなんとか出すことができたのですが、
大切なことを1つ再確認することができました。
それは、
「準備が大切」
ということです。
今回の件でいうと、婚姻届の書く内容を事前に確認しておく、ということでした。
事前にしっかり確認しておけば、余計な時間、余計なエネルギーを使う必要がなかったわけです。
嫁さんと区役所の中でプチ喧嘩する必要もなく、お互い嫌な気分になることもなかったのです。
せかっくのおめでたい気分を台無しにしまって、嫁さんには申し訳なかったなあと思っています。
「準備が大切」
当たり前のことですが、
当たり前ゆえ、
たまに、おろそかになってしまうことがあります。
結婚は、人生の中で大切なイベントの1つです。
是非、しっかり準備をしながら進めていってもらいたいと思っています。
それでは、今回もありがとうございました。